以上13件の議案は、
全員異議なく原案のとおり可決されました。
次に、令和3年陳情第1
号国立病院の
機能強化を求める陳情に対して意見を徴したところ、
豊田委員から、
国立病院の運営に関しては、国の支援と機構内の
自主性の両立が必要であり、国では令和2年度
補正予算と令和3年度予算案において十分な予算が確保されている。一方で、経営に関しては、
独立行政法人として、機構内のネットワークにおいて議論を加速させる必要があり、現況を総合的に判断すると、機構内における
自主性が認められないことから不採択とされたいとの意見があり、
三浦委員から、
独立行政法人国立病院機構は、
厚生労働大臣が定めた
中期目標を踏まえた
中期計画に基づき運営されている中で、国が
医療政策として担うべき地域の
機能性、また、
感染症対策と
パンデミックにどう取り組んでいくのか動向を注視していく必要があることから不採択とされたいとの意見があり、
夏坂委員から、
国立病院の
機能強化における財源については、国から十分な
財源確保、
財政支援がなされていると捉えており、
独立行政法人という性質上、自立性、
自主性を重んじていかなければならないことから不採択とされたいとの意見がありました。
一方、
伊藤委員から、
新型コロナウイルスの感染が拡大し、病床数が逼迫しているという状況であり、変異株も出ている中で、
新型コロナウイルスに備えた体制を取っていかなくてはならないため、
地域医療体制というものを見直し、
国立病院の在り方を検証していかなければならないことから
継続審査とされたいとの意見が出されたのであります。
本陳情については、まず
継続審査について採決したところ、
起立少数をもって否決され、次に
起立採決をした結果、不採択と決しました。
次に、令和3年陳情第5号安全・安心の医療・介護の実現と国民の命と健康を守るための陳情に対して意見を徴したところ、
豊田委員から、国では、
新型コロナウイルスと闘う医療、福祉の提供の確保のため、切れ目のない予算の措置を行うとしており、また、医師、看護師、
保健師等については、まだ十分とは言えないまでも増員されており、保健所の増設についても、当市を含む中核市において増加していることがうかがわれる。さらに、これらに関する財源等を確保することとなれば、
社会保障に関わる
国民負担軽減を図るという内容の
陳情項目と、整合性から見て、相入れないものがあることから不採択とされたいとの意見があり、
三浦委員から、
新型コロナウイルスの
感染拡大が収束しない中にあって、政府において
財源確保の努力は見えているところであるが、
陳情項目が多岐にわたっていることから、今後、適時、個別に議論が必要であると考えられることから不採択とされたいとの意見があり、
夏坂委員から、医療、介護、
社会保障全般として、財源を確保していく
必要性は認識しているが、
社会保障を充実させるためには、国民に対し、ある一定の負担を求めていかなければならず、国民の
負担軽減という内容の
陳情項目と相反するという視点から不採択とされたいとの意見がありました。
一方、
伊藤委員から、国では、
新型コロナウイルスに関して、
各種分野で拡充がされていることは見受けられるが、これまでやってきた医療、介護、福祉に対する体制や仕組みが軽視されてきたと強く感じており、財源の
確保等に関してさらに今後も取り組んでいただきたいが、
社会保障に関わる
国民負担軽減に関しては多岐にわたる内容であり、今後の国の動向も捉えながら考える
必要性があることから
継続審査とされたいとの意見が出されたのであります。
本陳情については、まず
継続審査について採決したところ、
起立少数をもって否決され、次に
起立採決をした結果、不採択と決しました。
以上で報告を終わります。
〔10番
岡田英君降壇〕
○議長(
森園秀一 君)
建設常任委員長の報告を求めます。
日當正男委員長
〔11番
日當正男君登壇〕
◎11番(
日當正男 君)
建設常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第92
号令和3年度八戸市
一般会計補正予算のうち、当
委員会に係る
歳出予算の主なる内容は、第2
款総務費では、
総務管理費において、市へ寄附された寄附金を都市緑化基金積立金へ積み立てるものであります。
本案は、
全員異議なく原案のとおり可決されました。
議案第110号は、
所得税法の一部改正に伴い、市営住宅の入居者の選考において優先的に入居させることができる者について規定の整備をするためのものであります。
議案第113号は、さきに
請負契約を締結した
新大橋整備工事(その5)について、
設計変更により契約額を変更するためのものであります。
議案第114号は、
指定ごみ袋を買い入れるためのものであります。
以上3件の議案は、
全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔11番
日當正男君降壇〕
○議長(
森園秀一 君)以上をもって各
常任委員長の報告は終わりました。
ただいまの委員長報告に対し御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
森園秀一 君)御質疑なしと認めます。
これより討論を行います。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
田端文明議員の発言を許します。
田端文明議員
◆16番(
田端文明 君)陳情第1
号国立病院の
機能強化を求める陳情の不採択に対する反対討論を行います。
国立病院は、1945年の敗戦を機に、陸海軍病院、傷痍軍人療養所が厚生省に移され、日本国憲法第25条に定める生存権の具体的な担い手として発足しました。筋ジストロフィー、結核、感染症、災害医療、僻地医療など、民間病院では対応困難な医療を担い、地域医療にも重要な役割を果たしてきております。
しかし、国は行政改革の一環として、1986年に74か所の
国立病院、療養所を統廃合、移譲計画を発表し、2004年には
国立病院を
独立行政法人に移行し、採算性を優先してきました。国からの運営交付金は毎年減らされ、医師、看護師はぎりぎりの人数しか配置されてきておりません。これでは、患者の期待に十分に応えることはできません。
戦後最悪と言われる新型コロナの
感染拡大で、日本の医療体制の脆弱さが浮き彫りとなりました。医療現場では、厳しい人員体制で心身ともに疲弊した状態で休むことなく患者の命と向き合っているのです。個人の使命感、責任感頼みだけでは、医療現場は崩壊してしまいます。吹上の
国立病院でも医師、看護師の離職が出始めており、差し迫った状況に置かれているのです。国が責任を持って財源を確保し、職員の増員を図ることの
意見書を国に上げていただきますよう心からお願いしたいとの陳情です。新型コロナの
感染拡大を食い止めるためにも、八戸市議会として、この陳情に応えるのは当然のことです。今議会で採択をし、国に
意見書を上げるよう議員各位にお願い申し上げ、討論を終わります。
○議長(
森園秀一 君)
久保しょう議員の発言を許します。
久保しょう議員
◆8番(
久保しょう 君)私は、日本共産党議員団を代表しまして、青森県医療労働組合連合会の代表から出されました陳情第5号安全・安心の医療・介護の実現と国民の命と健康を守るための陳情に賛成の立場から、
民生常任委員会の不採択に反対し、採択をするようにお願いし、討論を行います。
新型コロナウイルス感染症の広がりが収まらない下、今、全国の医療や介護関係の現場では、医療、介護、福祉に十分な財政確保がなされていない現状にあります。さらに、政府は、公立公的病院の統廃合や地域医療構想を見直し、病院を削減しているため、地域の声を踏まえた医療体制の充実を図ることができない状況です。2014年の法改定で導入した地域医療構想をてこにして、都道府県に病床削減の計画をつくらせ、2025年の病床数を、本来必要とされる152万床から119万床に、33万床削減していく計画を推進しています。政府は、病床削減、患者追い出しの強化を狙った制度改悪を即時に中止、撤回し、必要な医療体制の維持、拡充を図らなければなりません。
新型コロナウイルス患者の受入れをしている病院に勤務をしている看護師は、いつ倒れてもおかしくない働き方をしており、現場は危機的な状況になっています。今、病院などでは、通常の医療業務と
新型コロナウイルス感染症業務の2つの事業をこなすために一生懸命に市民の
感染症対策の前面に対峙しています。ストレス解消ができないまま、メンタルの不調に陥りやすくなっています。大変なのは医療労働者だけではありません。経営者の置かれている状況も深刻になっています。ですから、コロナウイルス対策で不足している医師、看護師、医療技術者、介護職等の大幅な増員、そして、国が削減をしてきた保健所を増設し、削減された保健師の増員が必要となっています。また、将来にも向けた新たなウイルスの研究や検査検疫体制の強化、拡充が求められています。さらに、
社会保障に係る国民負担の軽減を図ることも必要なことになります。
この陳情書は、今通常国会に提出した国会請願
署名63万筆余りが提出をされています。紹介賛同議員は135名に達し、198の地方議会からも
意見書が上げられています。既に労働者の個別の我慢や頑張り、使命感や責任頼みでは、医療関係現場は崩壊してしまいます。限界を超えた働き方により、医師や看護師の離職が続いています。安全・安心の医療、介護の実現と、国民の命と健康を守るための
意見書を国に上げてほしいという医療現場からの切実な声を無にすることはできません。どうかこの現状を御理解いただき、現場を励ます意味合いからも採択をいただきますようお願い申し上げ、よって陳情第5号を不採択とした
民生常任委員会での結果について反対するとともに、陳情第5号に対して賛成することを申し上げて、日本共産党の代表としての討論といたします。
○議長(
森園秀一 君)以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
森園秀一 君)これにて討論を終結いたします。
これより議案第92号、議案第93号及び議案第95号から議案第114号までの議案22件を一括して採決いたします。
以上の議案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
森園秀一 君)御異議なしと認めます。
よって、以上の議案は委員長報告のとおり可決されました。
次に、令和3年陳情第1号、令和3年陳情第5号及び令和3年陳情第7号を一括して採決いたします。
以上の陳情の委員長報告は不採択であります。
以上の陳情は委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
森園秀一 君)御着席願います。
起立多数であります。
よって、以上の陳情は委員長報告のとおり不採択と決定されました。
次に、令和3年陳情第8号及び令和3年陳情第9号を採決いたします。
以上の陳情の委員長報告は不採択であります。
以上の陳情は委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
森園秀一 君)御着席願います。
起立多数であります。
よって、以上の陳情は委員長報告のとおり不採択と決定されました。
────────────────────
△日程第4 閉会中の
継続審査について
○議長(
森園秀一 君)日程第4閉会中の
継続審査についてを議題といたします。
各
常任委員長から
会議規則第111条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の
継続審査の申出があります。
お諮りいたします。
各
常任委員長から申出のとおり、閉会中の
継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
森園秀一 君)御異議なしと認めます。
よって、各
常任委員長から申出のとおり、閉会中の
継続審査に付することに決しました。
────────────────────
△日程第5 閉会中の
継続調査について
○議長(
森園秀一 君)日程第5閉会中の
継続調査についてを議題といたします。
各委員長から
会議規則第111条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の
継続調査の申出があります。
お諮りいたします。
各委員長から申出のとおり、閉会中の
継続調査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
森園秀一 君)御異議なしと認めます。
よって、各委員長から申出のとおり、閉会中の
継続調査に付することに決しました。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
────────────────────
市長挨拶
○議長(
森園秀一 君)この際、市長から発言の申出がありますので、これを許します。
市長
〔
市長小林眞君登壇〕
◎市長(小林眞 君)令和3年6月八戸市議会
定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
議員の皆様には、去る6月1日から本日までの15日間にわたり、本議会に提案しました令和3年度八戸市
一般会計補正予算など議案24件について、終始熱心かつ慎重に御審議を尽くされ、全議案とも原案のとおり議決を賜り、厚く御礼申し上げます。
議決いただきました各議案の執行に当たりましては、万全を期してまいりますとともに、本議会において、議員の皆様から寄せられました貴重な御意見、御要望等につきましては、今後の市政運営に当たり十分に配慮してまいりたいと存じます。
さて、昨年末に竣工した八戸市美術館につきましては、現在、館内の温湿度や空気環境を整える作業、美術館前広場の整備など準備を進めております。これらの作業等の見通しが立ってまいりましたことから、開館日を令和3年11月3日、文化の日に決定いたしました。開館に先立ちプレ事業を実施するほか、開館日の11月3日から令和4年2月20日までは「ギフト、ギフト、」と題した開館記念事業を、様々な分野のアーティストに御参加いただき実施することとしております。
今後も、美術館の開館に向け、効果的な広報活動を行いながら着実に準備を進めてまいりますので、議員各位におかれましては、何とぞ一層の御指導と御支援を賜りますようお願いを申し上げ、閉会に当たっての挨拶といたします。
〔
市長小林眞君降壇〕
────────────────────